「スレン染め」とは

高堅牢度と色落ちの少ない染め

スレン染めは綿や麻など、植物性繊維に適した染め方で、通常の反応染めより色落ちが少なく、洗濯や摩擦にも圧倒的に強いのが特長です。アルカリ性の染料を布(または糸)に染み込ませ、空気中に広げて酸化させると、発色し、固着するという、昔から馴染みのある「藍染め」と同じ原理での染め方です。

塩素系漂白剤に対する耐脱色・耐変退色に強く、現在では業務用のタオルや衣類によく用いられます。しかし、スレン染めは染液が酸化しないように管理が必要で、液の色と酸化した(染め上がった)色が違うので、色あわせが難しいのが欠点です。

弊社では、高発色の染液と、熟練した職人の繊細な技術で、他社とは違った高品質な「スレン染め」を実現しており、清潔感のある淡い色から、汚れの目立たない濃色まで、お客様のご希望に沿ったスレン染め製品をご提供します。

反応染めとスレン染めの違い

反応染めとは、一般的にタオルや衣類の染色に用いられる染め方です。コストも安く、丈夫で色落ちにも強い性質を持っていますので、ご家庭で使用されるカラータオルなどは反応染めの製品が大半です。

しかし、反応染料は塩素系には非常に弱く、塩素系の洗剤や漂白剤につけたときに色落ちしてしまいます。そのため、お仕事で毎日使用し、毎日洗濯・漂白を繰り返す業務用タオルには、反応染めは不向きといえます。反応染めと同様に堅牢度も高く、色落ちにも強いスレン染めですが、反応染めと大きく違うのは「塩素系漂白剤に強い」ということです。

スレン染めは、決して色落ちしないというわけではありませんが、塩素系漂白剤を使用しても色落ちは最小限に抑えられます。毎日使用・洗濯を繰り返しても、スレン染めの製品は耐久性が高いので、業務用タオルやバスマットに最適です。