洗濯機の水が真っ赤に・・・

先日ある方に私が今まで製品染めで作ったもの、様々な手法の絞りや段染め、その他過去にいろいろ作ったものを画像で保存してあるのでお見せしました。このホームページの中でもそれらを載せたいと思うのですが、載せ方がわからないので管理会社と相談してみます。

ところで、大変な枚数ある製品染めの画像の中でこんなのがあったので紹介します。もう何年も前になりますが、ある店でエンヂのコーデュロイのシャツを買いました。安価なただのボタンダウンのシャツなので家庭の洗濯機で洗濯をしました。洗濯機が止まったので洗濯物を出したら一緒に洗濯機に入っていた白い洗濯物が赤くなっているのです。きっと洗濯機の中の水は真っ赤になってしまっていたでしょう。ですがなにぶん染屋なものなので赤くなってしまった白いものは脱色をし、白に戻しました。問題はそのエンヂのシャツです。商品を安く売るために染色コストを抑えたのか、それとも単純に後処理工程を全く忘れてしまったのかわかりませんが、そのシャツの素材から何の染料で染められているのか予想がつくので、染屋が行うべき後処理をしました。最初に行ったソーピングという工程での洗浄液が写真の右のビーカーです。左のビーカーの透明な液体は、ソーピングをする前の界面活性剤が少量入った溶液を参考までに載せました。左上の裾と袖が少し見えるのがそのエンヂのシャツです。こんなに濃い洗浄液が何回か出てもシャツの色は薄くなるわけではありませんので、染色工程には問題はないのでしょうが、やるべき後処理を全くやっていないというところでしょうか。これも随分前の出来事であり、今はこんなことはないのでしょうけれども。
もし同じようなトラブルに見舞われ、お困りの方がいらっしゃるようでしたら、このようなことも相談にのれますよ。